●汗腺トレーニングの必要性

多汗症で悩んでいる人がいると思えば、汗をかけない人たちもたくさんいます。多汗症で生活の支障になる場合は汗を抑えることも考えなければなりません。しかし、体全体の汗は、人間が生きていくため体温調節をし代謝を高める大切な生理的発汗なのです。

◆日本人の汗腺が近年、増えなくなった理由

最近の人たちは、汗をかけない現代人だといわれます。もともと人類は約400〜450万個の汗腺があります。そのうち実際に働いているものを能動汗腺といい、その数は人種、地域、気候などにより異なるのですが日本人の能動汗腺は冬場は200万個程度で、夏になると230万個程度に増加するのが正常だといわれます。しかし、エアコンの普及でこの汗腺が休んでいる人が多いといわれております。春夏秋冬エアコン完備の環境の中にいることが多くなり運動不足のため、なおさら汗をかかなくなり汗腺がお休みしているのです。夏になれば体は夏対応型に変わらなければなりません。しかしそれが冬型のまま200万個程度の汗腺だということです。あなたは、いい汗かいてますか?能動感染衰退症ではありませんか?いい汗をかいて健康的な生活を心がけましょう。


能動汗腺衰退症(冷房病)とは:冷房などの汗をかかない環境になれたことにより、能動汗腺が働かなくなり汗をかいて体温調節をできない状態になることをいいます。

人間は生後2歳までの環境で汗をかかないと能動汗腺数が増えないことが報告されているそうです。赤ちゃんも適当に汗をかかせましょう。

たった30分で治るワキガ・多汗症

●汗腺トレーニング法

汗腺も筋肉と同じように、鍛えることが出来ます。有酸素運動で体温を高め、汗をかくことに慣れたうえ、毎日数時間ほど、暑い環境に身を置いて身体を慣らしていくと2週間ほどで発汗プログラムが書き直され、短期暑熱順化という現象が起きます。

汗腺トレーニングの法

@高温浴

浴槽に普段より少し熱めのお湯(43〜44度くらい)を少なめにはって、両手(ひじから下)と両足(ひざから下)を10分〜15分くらいあたためます。この時、浴槽に小さなイスをいれて前かがみになるほうがよいとされています。これは、短期暑熱順化という原理で、手足は汗腺が一番多いところでですので、能動汗腺を増やし、機能を高めるのには最も効果的なのです。

A高温浴の次は微温浴です。

高温浴で入っていた熱めのお湯にぬるいお湯を足します。そして今度はこのぬるま湯のお湯に全身でつかり、高温で高まった交感神経を安定させるのです。リラックスすることが大事でお湯に消臭効果の高いリンゴ酢などをいれるとより効果的です。

Bお風呂からあがったら、十分水分をタオルで拭きます。この時すぐに服を着ずに、そのまま汗を乾燥させます。そうすることで目にみえない汗が汗腺から出やすくなり、機能を高めることができます

以上が、汗腺トレーニングです。5月くらいから夏前くらいに行うと効果があります。

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